LOVE LIFE 「同じ世界」に入れない現実 - 日本経済新聞

以前、父が亡き娘を「同じ世界」に入ることで弔う映画『空白』を紹介した。この十年「同じ世界」に入る営みをモチーフとした傑作が多い。たぶん現実を反映しているのだ。「同じ世界」に入れるはずの親子や夫婦や恋人同士が、「同じ世界」に入れない現実を。深田晃司監督の『LOVE LIFE』は抜きんでる。「元夫」の捜索を諦め…